さっぽろタウンガーデナー研修見学会「百合が原公園バックヤードツアー」を行いました
10月4日(日曜日)、百合が原公園の温室や堆肥場、百合の苗圃と普段見ることができない公園の裏側を見学するバックヤードツアーが開催されました。公園を案内するガイドは百合が原公園の庵原主査が担当しました。

展示中のダリア展とサルビア展からスタートしました。ダリアはすべて道内の生産者さんから仕入れているのだとか。「夏のダリアと、夜の温度が下がった秋のダリアとでは同じ品種でも色が異なります。その変化を楽しめるのは北海道ならでは」と庵原主査。きれいなだけではない良さ、再発見です。

年間22回ほど行われる百合が原公園の展示会。公園ではこれら展示会の植物をどのように管理しているのでしょう?
その管理の秘密を、温室に入って教えてもらいました。
毎年華やかな展示で人気のあるフクシャもゼラニウムも、展示後には一旦短く切られ、箱に挿し木されて小さく納まり、「これだけ?」と感じるくらいになります。「この小さな枝が一体どのくらいで展示できるようになるの?」私達には気の遠くなるような話ですが、段階を追って成長している様子を見ることで納得しました。
ビニールハウス内を、冬暖かく温度を維持するための工夫を見ながら、大変さも感じました。

公園内で出る花がらや刈った芝草、木の枝といった植物残渣を約1年かけて堆肥にし、公園内の土に返してリサイクルしている堆肥場へ。
積まれて間もない残渣の山、隣、またその隣と熟成の進み具合によって順番にいくつかの山に別れています。試しに堆肥の山の中に手を入れると、一番発酵の盛んな最初の山が温度が高く、順に低くなっていくのがわかりました。

落ち葉堆肥と、草の堆肥、広葉樹のチップ、針葉樹のチップと材料によって分別され堆肥化されています。成分が違うため使いみちも異なるのだそうです。
「堆肥を作りたいけれども、場所が必要ですね」「これから土について気にしながら園内を歩きます」といった感想が聞かれました。

最後はリリートレインで園内を一周。広い園内に咲くコスモスやダリアを車窓から楽しみました。
「思っていたよりもはるかに手がかかっていて、今度から心して見学します」とは参加者さん。
ご自宅の庭や、活動場所での植物の管理にぜひご活用くださいね。