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「花と緑のネットワーク交流会」を行いました

11月28日、市民交流プラザ2階のSCARTSスタジオで「花と緑のネットワーク交流会」を行いました。
花と緑の交流会の様子

◎第1部 花と緑のボランティア団体発表
花と緑のボランティア団体に登壇いただいて活動紹介を行うのは、2016年の「さっぽろ花と緑のまちづくりフォーラム2016」以来8年ぶりです。

「新琴似六番通り街づくりクラブ」の田村代表に、新琴似六番通り街づくりクラブの場所やここ15年行っている「コキアのある風景づくり」の取組みや、クラブを構成する10町内会がコキアを介して交流している様子をご紹介いただきました。

コキア観察会の様子

「新琴似六番通り街づくりクラブ」発足時から活動に関わっている秋山さんは、30年にわたる会の活動が数々の失敗も経て現在のコキアのある風景づくりに落ち着いたことや、六番通りを「コキアのある景色と一緒に思いだしてくれたら」と地域で育つ子どもたちのふるさとづくりを願って続けてこられたこともお話しいただきました。

新琴似六番通り街づくりクラブ秋山氏の発表

「芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会」の小林代表からは、2000年に発足して花苗を前日から腰水つけをしていることや、花壇デザイン会議で決定した統一したイメージの花壇が総延長911mにわたって続いていることなどをご紹介いただきました。ここ数年は「草とり祭り」など趣向を凝らしたイベントを行って地域の方の参加を促しているそうです。毎回の活動に美味しいコーヒーとクッキーが必ずあるとは、参加したくなりますね。

芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会の発表の様子

2018年に発足した「百合が原花壇を造り隊」の活動を今村さんにご紹介いただきました。JR百合が原公園駅前のロータリーの活動が駅周辺の雑草やごみの処理をしているうちに少しずつ管理する花壇が増えてゆき、地域の保育園園児とのイベントやあさぶ亜麻保存会からアマの種を譲り受けるなど他団体との交流も行っているそうです。今後は花壇で増えたガウラの苗を譲渡するなどの活動も行っていきたいのだとか。

百合が原花壇を造り隊の発表の様子

第2部 コテージ・ガーデン代表取締役三石浩司氏による講演「花と緑で素敵なまちづくり~まちで見かけた事例を紹介~」

修景プロデュースで関わられている滝野公園の風景や、道内外の都市の花と緑のまちづくりをご紹介いただきました。
滝野公園では、様々な来園者に向けて親しみやすいチューリップやヒマワリ、サルビアを使ってわかりやすく、また広い場所全体を使ったスケールの大きな修景を行っているそうです。
滝野公園の花修景

東京では、コミュニティガーデンが新しいマンションの建設時等に必要とされたこと、福岡市で行われている「花と緑でまちづくり」に、花と緑が人と人がつながるための最強のツールとして活用されていることなどをご紹介いただきました。

三石氏の講演の様子

様々な都市での活動を通して、コミュニティガーデンを楽しく続けていくのに大切なことは、「無理のない範囲、できる範囲で行うこと。情報共有をすること。ローメンテナンス、ローコストで行うこと。」を挙げられ、会場にはうなづきながら聴く方もいらっしゃいました。

第3部 ワークショップ「これからの札幌の”花と緑のまちづくり”についてみんなで考えよう!”」

第1部の発表者にもご参加いただき、三石氏の進行でグループ毎にテーマに沿って様々な意見を出し、主に札幌の中心部のみどりについて話し合いました。

ワークショップの話し合いの様子
テーブルに貼られた北16条から南6条、西12丁目から東4丁目辺りまでの範囲の札幌市の大きな地図を見ながら、札幌市の中心部を共通の話題としてみなさんの好きなところやこれからこうなってほしい・こうしたいと思うところを挙げてもらい、各グループの代表者に発表いただきました。

グループ発表の様子

グループ発表の様子

ワークショップでの発表の様子
「北大のイチョウ並木やポプラ並木」、「バラなどいつも花壇に花が咲いている大通公園」、「道庁からアカプラのイチョウ並木」はどのグループ共通でもあげられましたが、「やっぱり自然に囲まれている南区が好き」という方もいらっしゃいました。
現在工事中の札幌駅周辺に「ウェルカムガーデンがあったらいいな」札幌駅から大通公園までの駅前通を「もっと花を増やして、雑草のない、きれいな街にしたい」など意見が多く寄せられました。

まちのシンボルになるような大きな街路樹に囲まれ、豊かな花に彩られた場所が増え、通りかかる人や手入れする人とがつながる、素敵な街にしたいですね。

第4部 「押し花を使ったオリジナル活動記録カレンダーを作ろう!」

さっぽろタウンガーデナーの有志「押し花つくり隊」が作った押し花を毎月のカレンダーにあしらうカレンダーのキットを参加した方にプレンゼントしました。
会場では1月分を試しに作りました。オリジナルのカレンダーを作って、2025年の活動記録にご活用ください。

押し花のんオ理事なるカレンダー作りの様子

今回の交流会では、発表された団体のほか、花と緑のボランティア団体で活動している方、さっぽろタウンガーデナー、チラシを見た市民の方と39名の方が参加して互いに情報交換をしながら交流しました。中には新琴似六番通り街づくりクラブと芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会の15年ぶりの再会もありました。

ネットワークに登録している団体の活動を紹介するコーナーを設けて、興味のある方にご覧いただきました。
団体活動紹介コーナー

参加された多くの方に、春からの活動の参考になったと感想をいただき、花と緑の活動を介した、楽しい交流の場になりました。

発表頂いたみなさん、ご参加いただいたみなさん、貴重なご意見をありがとうございました。
今後のさっぽろ花と緑のネットワークの活動の参考にさせていただきたいと思います。