いのちを支えるボランティア
2010年01月21日
昨日、次号の会報づくりのために、
東札幌病院のボランティアグループ・いずみを訪問しました。
いずれ、詳しい紹介をこのホムペにもUPしたいと思いますが、
たぶんそれには盛り込めないことを少しだけ。
院内でボランティアコーディネーターの方にお話をうかがっていると、
活動中のボランティアの方々の姿も伺うことができます。
そのうちのお1人は、手編みの帽子を2枚持ってやってきました。
患者さんの要望でつくった帽子です。
ホスピスケアで知られる東札幌病院には、
治療の影響で、髪が抜けてしまう人がいます。
そういった人たちのために、ボランティアさんが帽子を手作りしているのです。
お話を聞かせていただいた部屋にある引き出しをあけると、
伸縮性のある柔らかい布や、ニットの帽子がびっしり。
色や柄もさまざまです。
個々人の好みや、季節に合うように多様なものがつくられています。
汗をかくので替えが必要だし、
おしゃれのためにたくさん持っている方もいるそうです。
同じ帽子でも、患部によっては、特別な形のものが必要になることもあるそうで、
お一人お一人のニーズに合わせたものをつくろうとしてる様子が、
開かれた引き出しから伝わってきました。
数年前のことですが、年下の友人をがんで亡くしました。
彼女もやっぱり院内で帽子をかぶっていました。
彼女の好きなアジアンテイストの帽子でした。
そんなことを思い出しました。
東札幌病院では、ボランティア活動の一環として、園芸にも取り組んでいて、
その話を聞くことが、本来はメインだったのだろうと思うのですが、
ボランティアの意義や、患者さんとボランティアさんの関わりなどについても聞かせてもらって、
ずいぶんと充実した時間でした。
現場を訪ねるって大事なことです。