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【団体紹介】秋桜(コスモス)

 平成15年頃から北区篠路地区の宅地造成が行われ、新しい道路沿いにます花壇ができたり、利用されていない市有地があちらこちらにありました。その場所には、だんだんと雑草が生い茂り、ゴミが捨てられるようになってしまったそうです。
 
 一方、篠路小学校付近では、近くにお住まいの春原(すのはら)さんと木田さんが、子どもたちの通学路を心なごむ環境にしたいと、平成12年から「ます花壇」を耕して花を植える活動を行っていました。また、総合学習として子どもたちとともに小学校の前庭や塀に花を植えたり、育て方の実践指導も行っていました。
 すでに活動していた春原さんたちに、街づくり促進委員会の方から市遊休地の花壇づくりの提案がありました。これをを機に「北区まちづくり活動コンテスト」に応募し、ボランティア活動に賛同する10名で“地域を花で飾ろう会”「秋桜(コスモス)」として、団体での活動を開始することにしました。
 
 なるべく経費をかけないように、会員で手分けをし種から花の苗を育てるなどして、篠路地区の6か所に季節感あふれるいろいろな草花を植えています。花の日(8と7のつく日)と草の日(9と3のつく日)を活動日としていますが、各自の都合を大切にした自主的な活動を基本としています。通学路や遊歩道では、花壇の作業をしながら登下校の子どもたちに声をかけるなど、地域の安全にも配慮をしています。
 私が訪ねた時、花いっぱいの遊歩道を、ベビーカーを押しているお母さんと幼稚園くらいのお子さんがのんびりと気持ちよさそうに歩いていました。
 
花いっぱいの遊歩道

 平成17年からは、篠路コミュニティーセンター西側の市の遊休地にも花を植えるようになりました。会員手作りの看板を取り付け、ベンチも置き、地域の方々の憩いの場になっています。
 
篠路コミュニティーセンター西側の花壇
お休み処
花壇入り口

 平成18年からは、会員がJR北海道主催の「花の駅長さん」となって、JR篠路駅前に花の寄せ植えを飾り、お手入れをしています。夏の間、乗降客のみなさんの目を楽しませてくれています。
 
花の駅長さん

 そして、「秋桜」の夏の恒例行事は、地元の歴史を生かしたイベント「藍の生葉染め」です。みなさんで育てた藍の葉を摘み、シルクのスカーフを染めます。篠路出張所所長や篠路コミュニティーセンター館長の他、他区のタウンガーデナーさんも一緒に作品作りを楽しみました。「秋桜」のみなさんのすばらしいチームワークは、以前このブログでご紹介した通りです。
 
藍の生葉染め
生葉染め記念撮影

 秋に篠路コミュニティーセンターで行われる篠路文化祭では、藍、ベニバナ、ほおずき、鑑賞用とうもろこしなど、みなさんが育てた花などをドライフラワーにして販売し、会の活動資金に充てています。
 
育てた花でドライフラワー


 会報は年4回発行し、会員ばかりでなく協賛団体や近隣の町内会、会員の知人にも配布し、活動報告をするとともに、会への参加とボランティア活動の大切さを広めています。北区内の各地から参加する会員も増え、現在49名で活動しています。
 
 「街づくりは地域の方々が自然発生的に協働活動をし、ボランティア活動に負担を感じないなかで、将来を担う子どもたちのために少しでも役立ちたい」という、春原会長のことばどおり、みなさんが地域を思い、楽しく活動をつづけていらっしゃいます。 
 
<問合せ先>
  代表:春原 良三 (すのはら りょうぞう)
  〒002-8023 札幌市北区篠路3条8丁目9-63
  TEL/FAX:011-771-3043