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【団体紹介】平岡みどりの輪

 7月3日(土)、平岡みどりの輪の呼びかけで、平岡循環通の緑地帯への宿根草の苗植えが行なわれました。平岡小学校のグラウンド脇のバス通り沿い40mほどの区間です。作業には、近隣の3つの町内会の人たちと平岡みどりの輪のメンバーを中心に、小さな子どもから大人まで男女42名が集まりました。


 そもそものきっかけは、平岡みどりの輪の代表をつとめる横山さんが、建て替えたばかりの自宅の2階から、平岡循環道を見降ろしたときに目にした光景にありました。ちょうど緑地帯の芝刈りの作業中でした。芝を植えるよりも「風のガーデンみたいにするといいのに」と思ったそうです。


 横山さんが18年前から住むその地域には、持ち家で暮らす2世帯家族が多く住んでいます。町内会の活動に参加するのは主に親の世代で、その子どもの世代である若い夫婦は、子育てが一段落すると、地域とのつながりが少なくなります。横山さんは2世代目が地域の活動に参加し、交流する機会を持ちたいと考えました。

 横山さんはまず近所の1軒1軒のお宅を訪ねて、緑地帯に花を植えたいという構想を伝えました。近隣の人たちの理解と協力がないと始められない活動だと考えたからです。30軒ほどの家をまわったところ、共感して一緒に取り組んでくれるという方が、横山さんの友人も含めて10名ほどあらわれました。それが昨年(2009年)の春のことです。7月には「平岡みどりの輪」を14名のメンバーで設立しました。

 近隣のまちづくりセンターや、清田区土木センターにも緑地帯への花植えについて話をしたところ、熱心に相談にのってくれました。しかし、あと一歩というところで予算がつかず、2009年は本格的な実施を見送り、自宅前の植樹桝に花を植えるなど、自分たちだけで取り組める範囲のことを行ないました。

 そして、今年5月になって、清田区土木センターから、宿根草の花苗を提供できるという連絡を受け、バス通り沿いの緑地帯約40mの区間に苗を植えることになりました。

 植栽のデザインは、平岡みどりの輪のベテラン・ガーデナーの方々が中心となって、知恵を絞って考えました。40mの区間を8ブロックに区切り、ブロックごとに電信柱や街路樹の位置、高低差なども考慮し、道路にはみ出さないようなデザインにしました。宿根草の花苗が市場にたくさん出回る時期を過ぎていたため、苗の単価が高かったり、希望の苗が手に入らなかったりしたそうですが、ヒューケラ、オレガノ、ラムズイヤー、クリスマスローズなど24種(200株)の苗を選びました。

(↓ 植栽デザインの一部)

 当初から、緑地帯の花壇づくりを、地域のコミュニケーションを促進するための活動と考えていた横山さんは、以前から平岡みどりの輪の取り組みについて、町内会の方々に相談したり、協力してもらったりしてきました。そして7月3日の苗植えは、平岡みどりの輪と近隣の3つの町内会の連名で回覧板を回し、地域の人に参加を呼びかけました。


 苗植えの日に、来てくれた人みんなが作業に参加し、楽しんでもらえるよう、事前に8つに分けたブロック毎にリーダーを決め、スムーズに進むように役割分担もしました。

 そして、苗植え当日は、これまでの過程で築いてきたつながりや、きめ細かい準備の成果が実り、雨が降りそうな天気の中、冒頭でも書いたように42名というたくさんの人が集まりました。土木センターや、まちづくりセンターの方の姿もみえます。


 作業前にまず、まるく円を描いて集まって、挨拶をし、手順を説明したあとに、いよいよ苗植えの開始です。


 可愛いスコップを手にした小さな子どもたちも含めて、みんなで苗を植えこみます。


 町内会の役員の方々なども「どんな花壇になるんだろうね。楽しみだね」と言葉を交わし合いながら、てきぱき身体を動かしています。


 植えたばかりの苗に、近所の公園から台車を使って運んできた水をやり、30分ほどで作業終了です。


 最後にもう一度集まって、挨拶をして解散しました。

 実は、ネコの手でもよいからお手伝いを、と移植ゴテ持参で伺ったのですが、段取りの良さと、目配り、気配りが行きとどいているのと、集まった人たちみなが協力的なのとに感心して、ただただ眺めているだけでした。

 今後のメンテナンスは、平岡みどりの輪の方々がやって行くそうですが、地域の花壇として愛される場になりそうです。

 これから数年かけて、花壇の延長を伸ばし、バス通りの両脇を花で飾りたいと考えているそうです。ぜひ機会があったら、「平岡小学校前」のバス停まで足を延ばしてみて下さい。

 

団体名:平岡みどりの輪
連絡先:札幌市清田区平岡10条2丁目1-3(TEL.011-894-7870)
連絡担当者:横山