「むくどり公園花壇の会」を訪ねました
すでに会報ではご紹介しましたが、7月21日(土)に訪問した「むくどりホーム花壇の会」の活動の様子を、写真を交えてご紹介します。
2010年10月に発足した「むくどりホーム花壇の会」は、南区にある「藤野むくどり公園」内の花壇の維持管理に、ボランティアとして携わっています。会の活動の場である「藤野むくどり公園」は、近隣の住民たちなどによるワークショップを経て、1996年につくられたバリアフリーの公園で、全国的にも名前を知られています。

公園の入口には点字を配した案内板があり、車いすでもゆったり通れる通路には手すりが設けられています。滑り台などの遊具、砂場や噴水などは、障がいを持つ子も、持たない子も一緒に遊べるように様々な工夫が施されています。

公園の正面にある「むくどりホーム」が、公園を利用する子どもたちや、親子連れの交流の場となっています。このホームは「藤野むくどり公園」のワークショップに参加していた柴川明子さんが、1995年にご自宅を開放されたことから始まったそうです。このホームの存在が、公園を一層魅力的なものにしています。私が訪問した日も、「むくどりホーム」内のボールプールやトランポリンで仲良く遊ぶ子どもたちや、公園とホームを行ったり来たりしながら思い思いのことをして楽しむ子どもと大人で賑わっていました。
「むくどりホーム花壇の会」のみなさんは、この日、公園やホームに集う花好きの子どもやお母さんたちと一緒に、花壇の植物の名札や植物リスト、観察日記づくりをしました。以前から花の手入れをしていると、ご近所の方などから花の名前をたずねられることがあったそうです。
まずは「むくどりホーム」内で、一つのテーブルを囲んで、花壇の花の写真を見ながら、一つひとつ名前を確認し、名札をつくり、植物リストや観察日記に文章やイラストを書き込んでいきました。とっても熱心な様子でした。

それから外に出て、植物の傍らに名札をつけました。これで通りかかった人も花の名前がわかるようになりました。

そのあと、「むくどりホーム花壇の会」のみなさんは、花壇のメンテナンス作業に取り掛かりました。
そもそも「むくどりホーム花壇の会」のみなさんがこの花壇の維持管理をするようになったのは、さっぽろ緑花園芸学校の講義や実習で、「むくどりホーム」と「藤野むくどり公園」について知ったことがきっかけだったそうです。

活動をはじめた当初は花壇の雑草取りがメインでしたが、手を入れるときれいになると実感しているそうです。作業をしていると公園で遊ぶ子どもやご近所の方が手伝ってくれることも喜びの一つです。花を調べて自由研究のテーマにする子どもがいたり、「むくどりホーム」の方からも「きれいになると気持ちがなごむ」といった声が寄せられています。やりがいのある活動です。

会のメンバーは現在3名で、月に2回ほど活動をしているそうです。常にオープンにしているそうなので、関心のある方は訪ねてみてはいかがでしょうか?