市民講座「北国のガーデニング樹木」報告
2月17日(水)と24日(水)に、「北国のガーデニング樹木」講座を、北海道立林業試験場との共催で実施しました。会場は札幌エルプラザ内の環境研修室。それぞれ60名ほどの参加があり、大盛況でした。
1回目(2月17日)のテーマは、「ガーデニングに使ってみたい北海道の樹木」。講師は林試の職員・清水一さん。樹木を使用した緑化の特徴(たとえば日陰を提供してくれたり、地域のシンボルとなったり、季節の変化を楽しめたりetc)や、北海道で植栽可能なさまざまな樹木(たとえばハマナスやノイバラや、ウコンウツギetc=たくさん)について丹念に紹介してくれました。
スクリーンに大きく映しだされた写真をみながらの講義だったので、とてもわかりやすく、緑や花の美しさも堪能できました。
なによりも講師の清水さん自身が、楽しそうに話をしているのが印象的で、ぐんぐん話に引き込まれました。
2回目(2月24日)は、「樹木の殖やし方」について。講師は同じく林業試験場の職員の脇田陽一さん。
実はこの「花と緑のネットワーク」の事務局職員でありながら、花と緑とは縁遠い暮らしをしている私。だけど、脇田さんの話から、小中高学校を通じて、理科(=自然科学)が大好きだったことを、鮮明に思い出しました。
どんなお話だったかというと、たとえば樹木の実生(みしょう=タネ)は、豊作年に採取すると、元気なタネが得られるということ(育ちが悪い時は、種を残すために頑張って無理して実を結ぶからあまりいいタネが得られない)。
採取は、実が十分に熟して柔らかくなってからが適期で、それは動物が実を食べてくれる時が一番発芽率がいい時期だから(動物の排せつなどによる散布の場合)。
などなど。
樹木はそれ自身が自然の摂理や循環を知っていて、育てるときはその知恵に学ぶとよいのか、と感心しました。
とは言っても、「忙しい」私たちが自然がするのと同じような方法でタネを植えたり、あるいは挿し木をしたりできるわけではありません。自然の知恵を拝借しながら、植物を育てる方法ついても説明してくれました。
講座の際は、受付担当だったということもあり、実をいうとお話は半分~3分の2くらいしか聴くことができませんでした。ですから、もっと面白い話を聞きそびれているかもしれませんが、それでも十分に充実した学習の時間でした。
また機会があれば、お二人からお話を伺いたいと思います。その時はみなさんもぜひご一緒に。

