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第3回「まちなかガーデン入門」

 8月21日(土)10:00からの第3回目「まちなかガーデン入門」は、講師:狩野亜砂乃さんが代表を務めている、「グリーンエプロンズ」の活動の場、南区真駒内の「エドウィン・ダン記念公園」を見学しました。
 
 まず、この公園の名前にもなっているダンや、その記念館について、エドウィン・ダン記念館運営委員会の園家さんから説明していただきました。
 明治9年(1876年)から昭和21年(1946年)まで、現在の市営地下鉄自衛隊前駅一帯には真駒内牧牛場(後の真駒内種畜場)があり、公園内にあるダンによって造られた農業用水路には、今でも真駒内川から水が流れています。
 
エドウィン・ダン記念館

 この地の歴史をお聞きした後、エドウィン・ダン記念館南側にある、エゾヤマザクラが自然に生えた、めずらしいオンコの木をみながら、公園内へと移動しました。
 
エゾヤマザクラが生えているオンコの木

 この公園では、ボランティア団体「落ち葉の会」が活動しており、公園内の落ち葉や、花壇を片付けた時に出る花がらなどを1~2年かけて腐葉土にしています。
 
腐葉土作成ヤード

 農業用水路の横では、シンボルフラワーとして公園内各所に植栽している、ダンの故郷アメリカ原産の白いアジサイ‘アナベル’の管理方法について教えていただきました。
 
‘アナベル’

 次に、公園北側にある入口の両脇と、3年前から植栽している正面の円形花壇を見せていただきました。
 
エドウィン・ダン公園入口

 
 宿根草は株が大きくなり、雑草があまり生えなくなってきたそうです。公園内で作った腐葉土を利用し土が良くなったおかげでしょうか、無農薬で肥料もほとんど与えていませんが、すくすくと元気に育っています。
 また、この円形花壇は周りがぐるりと通路になっているので、花の高さに変化を付けて、見る角度によって景色が変わるような植栽にしているそうです。
 
公園入り口正面の円形花壇

 ここでは、実際にいろいろな植物の剪定方法も教えて頂きました。
 グリーンエプロンズの活動は1か月に2回程度。次のお手入れの日までのことを想像しながら剪定するので、今、きれいに咲いている花を切ってしまう事もあるそうです。背の高い植物は、高い位置に花を残しつつ間引き剪定をすることで、一度に花が無くなってしまうこともなく、残した花が終わるころには、剪定したところから次の花があがってきますし、雨が降っても倒れにくくなるそうです。
 
公園入り口の円形花壇2

剪定方法の説明

 次に見せて頂いたのが、公園南側にある今年から植栽を始めた円形花壇です。こちらには、以前から植えてあったオウゴンシモツケを活かし、西側の道路やトイレから見ることを意識したデザインにしています。
 
南側円形花壇

 そして、広い公園の中を歩いて中央の円形花壇へ・・・
 
エドウィン・ダン記念公園

 こちらは、以前から植栽されているオウゴンシモツケとギボウシが残っていますが、手入れはされておらず雑草だらけです。
 
課題の花壇

 9月7日(火)の第4回目には、この花壇をテーマに、植栽デザインをしていただきます。みなさんがどんな提案をしてくださるのか、とっても楽しみです!