バラのポプリで作ったポプリエッグのご紹介
大通公園でバラボランティアとして活動されている皆さんが、「ドライポプリ」を使い、「ポプリエッグ」をつくるようすを取材させていただきました。
タウンガーデナーの沼崎さんもバラボランティアの一員として活動されています。

バラボランティアみなさんは、バラの最盛期には、数えきれない程たくさんのバラの花がら摘みをされているのですが、その際に、「摘んだ花がらを分けてもらえないか。」と声がけいただくことが多いのだそうです。
しかし、公園のものはお渡しできない決まりがあります。
そこで、そんなに欲しい人がいるならば、自分たちで作って配布しよう。とこの活動をはじめることになったそうです。
ポプリに使用するバラは、赤、黄、ピンクなどの明るい色に限定しています。
白や淡い色のバラはポプリにすると茶色く変色して見た目が悪くなってしまいます。
また、ポプリづくりには、9月以降に採取したバラがおすすめです。
バラの花びらを自然乾燥させる際は湿度が高すぎると乾燥が遅くなり、発色の良いポプリができないんですよ。とボランティアさんが教えてくださいました。
バラの花びらは、ボランティアさんが摘み取り、仕分けしたものをメンバーで分担して家に持ち帰り、適当な環境で管理したものを再度集めて代表者の方が管理しています。
2022年度に作ったドライポプリは600g以上にもなったそうです。

ポプリエッグもボランティアさんのアイデアで作りはじめたもの。

卵の殻に小さな穴を開け、中身を取り出した後、丁寧に洗って、穴からポプリを入れます。穴の開いた部分はオーガンジーで、それ以外はお好みの布を2cm四方に切ったものを手芸用ボンドで貼りつけていきます。最後にオーガンジーと布の間をビーズなどで装飾し、お好みでリボンを付けたら完成です。

「ポプリエッグ」の材料は、公園事務所で用意しているけれど、ボランティアさんがご自宅にある布や着ていた洋服のはぎれを使って作製されることも多いのだそうです。
「とっても楽しくて、どんどん作りたくなってしまうんです。」と言いながら、手際よくポプリエッグを作っていく沼崎さん。

ボランティアの皆さんが作製した「ポプリエッグ」と「ドライポプリ」は、昨年の6月、大通公園バラフェスタの際に無料配布して、大変反響があったことから、今年も作製することにしたそうです。
すぐに無くなってしまうのも納得のかわいらしいポプリエッグでした。
ご自宅にバラのポプリがある方は、作製してみてはいかがでしょうか。

「ポプリの配布を通して、12丁目のバラの魅力を伝えることができれば。」とメンバーの方はおっしゃいます。
ポプリエッグは「一人だとなかなかできないけれど仲間と集まって活動すると不思議と作業がはかどるのよ。」と笑顔でお話されているメンバーさんも。
製作中は、「かわいいねー。」「好きだわー。」と明るい声が飛び交います。
終始、バラの香りに包まれた心地の良い空間でした。