技術指導講師派遣「芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会」
10月22日、登録団体「芸術の森フラワーロードに花を咲かせる会」に技術指導講師派遣で講習会「あなたも宿根草をそだててみませんか?」を行いました。
講師は、庭の設計、施工、管理を一貫して行う「ギーズグリーンガーデン」代表の熊木 真智恵さんをお招きしました。
現在子育て中やお仕事をされていて忙しい方、今までのように管理ができなくなってきた方にも楽しめる、育てやすい花や管理の仕方を学ぼうと、花を咲かせる会の方が18名、地域の方が12名参加されました。

「きれいに見せるにはメンテナンスは必要です」と熊木さん。
とくに宿根草花壇では植えて数年は株と株の間にすき間があり、雑草の侵入を防ぐための対策や除草が必要です。数年して宿根草の間にすき間がなくなると、除草の手間はなくなりますが、今度は大きくなった植物の株分けや反対に減ってしまった植物の補植の必要が出てきます。
「増えすぎて〇〇ばっかりになった」「花がない時期がある」など困ったことにならないように、花の写真だけではなく草丈や花期をチェック、増え方などは詳しい方に聞いたり観光ガーデンを参考にしてよく考えてから買いましょう。
具体的な育てやすい宿根草の説明には、お持ちになった苗を見せていただきながらわかりやすく説明していただきました。
同じネペタ(キャットミント)でもたくさんの種類があり、そのうちの草丈が違う3つをご紹介いただきました。

今の時期みなさんのお庭にも咲いているアスターにも花色や草丈は様々。大きくなりすぎず、手ごろな大きさで花をたくさん咲かせるためには、6月に切り戻すとよく、これから片付けをする時には地際でカットしてもよいのだとか。
最近のガーデンによく見られるようになったオーナメンタルグラス。丈夫かと思いきや、なぜか越冬しなかった経験はありませんか?
もしかしたら秋の片付けで誤って切ってしまったのではと熊木さん。
秋に切るのは寒くなると枯れて色が変わるグラス。フェスツカのように常緑のグラスは雪融け後に切るのだそうです。
みなさんからの質問、「アジサイの剪定する場所」については、普通に一番上の花芽で切る場合と、刈り込んで低く咲かせたい場合での切る位置の違いを目の前で切りながら分かりやすく教えていただきました。



芸術の森フラワーロードの会の方からの質問、日頃の管理が軽減できる方法については、熊木さん自身も「ガーデニング リラの会」に所属し大通西8丁目の花壇で長くボランティア活動を続けられているため、管理の大変さをよく理解され、熊木さんならではのご提案もありました。
帰りには花を咲かせる会からチューリップとクロッカスの球根の嬉しいプレゼントが渡されました。
球根にはラミネートされたネームプレートが。「どこに植えたか印付けになり、ひもを引っ張ると片付けも簡単です」と熊木さん。

これから植えよう、また植えたけれどもうまくいかなかった方に向けたわかりやすい内容がたくさんあり、すぐに参考になる情報をたくさん教えていただけた講習会でした。
「技術指導講師派遣制度」は、花と緑のネットワーク登録団体とタウンガーデナーの地域活動で年に一度利用できる制度です。
今回のように園芸の技術を学ぶ講習会、会の方と楽しくお話ししながら楽しめるバーニングペンやリースづくりなどのクラフト講習会などをシーズン後に会員同士の親睦会を兼ねて催してみませんか?
ご興味のある方は、さっぽろ花と緑のネットワーク事務局(TEL:011-251-3309)までお問い合わせください。