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タネから育てた藍の生葉染め講習会の取材に行きました

9月4日、北区篠路で活動する秋桜(こすもす)「地域を花でかざろう会」のみなさんが藍の生葉染めの講習会を行いました。
藍染の原料となるアイは、タデ科 イヌタデ属 の 一年生植物です。

藍の花

あいの里エリアは明治の開拓期、藍染の「藍」の栽培が盛んであったことから「あいの里」と名付けられています。
活動の原点となるのは、明治期に徳島県出身の滝本五郎氏が篠路地区を開墾し、藍の栽培をはじめたことがきっかけでした。
その後、篠路一帯で藍が栽培されるようになり、丘珠、札幌、白石村へと広がっていきました。
篠路地区には藍栽培ゆかりの地として「報徳碑」など複数の石碑が置かれています。

そんな「藍」と深い縁がある篠路地区で「秋桜」さんは、2005年から生葉染めの講習会を開催されているそうで、今年で17回目の活動となります。
今回は、メンバーの他に、まちづくりセンターの所長、地域振興課の職員の方、篠路コミュニティセンターの職員の方、小樽市のNPO法人 自然教育促進会のみなさんも体験会に参加されました。

藍の刈り取り

講習会の前に、秋桜のメンバーで藍を刈り取ります。
刈り取った後は、作業場に移動して、藍を葉と茎に分けます。

藍の選別作業

今回使用するのは、藍の葉の部分です。仕分けが終わったら土などの汚れを水洗いした後、細かくちぎった葉をミキサーに入れます。
藍の葉を詰めたら、水を半分程度入れ、ミキサーにかけて染液をつくります。

藍の染液づくり
1つのバケツにつき、3杯が1回分の量です。2人1組でバケツを使用して染めていきます。
シルク布は、事前に水を浸しておきましょう。
まず、水を絞った布を10分染液に浸します。その後、布を広げて3分、染液に3分を2回繰り返し、最後にもう一度干したら、水洗いします。

藍染したストール

水で洗うと緑色の液体が青色に変化します。
これは、藍の持つ成分が水に触れることで「インディゴ」に変化するそうです。
参加者の皆さんもこの変化には一様に感動していました。
みんなで作業を進めると、和気あいあいと一体感が生まれていきます。

水洗い後に、もう一度天日干ししたら完成です。
同じ液につけても、微妙な工程の違いで仕上がりにも個性が出てきました。
中には輪ゴムで縛って絞り染めに挑戦する方も。
各々の個性が光る作品が完成しました。

講習会に参加して下さった方々がまた別の方に伝え広めてくれることも期待していると、代表の春原さん。

秋桜の皆さん、ありがとうございました。

秋桜(こすもす)「地域を花でかざろう会」の詳細についてはこちらのページをご覧ください。