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冬の病害虫対策

冬の間は室内園芸を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
暖房の効いた室内で、十分な日あたりがあれば、公園の温室のようにうまく育つはずなのに、
だんだんと元気がなくなった、気が付いたら枯れていた、徒長してしまったなど失敗したことも少なくないのではないでしょうか?

そこで、豊平公園緑のセンターで園芸相談を行っている川口相談員に冬の室内園芸の注意点について、また特に気をつけたい病害虫についてお話をお聞きしてきました。

〇日あたりについて
よくある相談のひとつに、「買ったときの葉の色と違う色の葉が出てきた」があげられると川口さん。
窓際に置いているので十分と思っていても、最近の住宅では、断熱性の高い「トリプルガラス」や紫外線カット機能のあるガラスを使われているために、充分な日あたりを確保できていないことが考えられるのだとか。
カラーリーフ

赤やチョコレート色のおしゃれなカラーリーフの植物と思って買ってきたのに、緑色の葉が出てきてガッカリなんて残念なことになってしまいます。
室内であまり日のあたらない環境なら、観葉植物やランなど広くて濃い緑色の葉の植物が向いているのだと教わりました。

〇病害虫について
ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、オンシツコナジラミは、風通しの悪い室内で発生するとなかなか根絶できずやっかいな害虫です。
気をつけてみていたつもりなのに、、、気が付くと大発生してしまっていたということにならないようには、
「見るだけじゃなく、葉の表裏を見て触って確かめて」と川口さん。
冬に室内で育てる鉢

アブラムシ、カイガラムシ、オンシツコナジラミ、これら吸汁性の害虫は、排泄物が目印。べチャッとしたものが葉についていたら見逃さないように。
もしも見つけたら、数鉢しか管理していないならスプレータイプの総合農薬を手元に置いておき、見つけた個所が濡れるほどにスプレーをかけ、こまめに簡単に処置するのがよいでしょう。スプレーをかけると飛び立ってしまい、まだ別のところで繁殖するオンシツコナジラミは、一度ではなく二度、三度の対処が必要になるでしょう。

コバエは、腐植質を餌にしているので、鉢の土の腐葉土や痛んだ根、過剰な水やりによる根腐れ、受け皿に貯まった水などが原因になってしまいます。
土の中となるとスプレーや置き薬では対処できないこともあります。
既定の倍率に薄めた殺虫剤溶液をバケツに入れたところにどぶ漬け(鉢の上まで沈める方法)が効果があるそうです。

このどぶ漬けの方法は、夏場外で管理した鉢を室内に取り込む時、外の害虫を室内に持ち込まないために行うといいと川口さん。
ゼラニウムや、ツバキ、ハイビスカス、ランなどを上手に冬越しして長い年月育て続けるため、このひと手間をかけてみましょう。
ツバキの花

冬も豊平公園の緑の相談は行っているので、気軽にご相談ください。
豊平公園 緑の相談コーナー
電話:011-811-9370
受付時間:10:00~12:00,13:00~16:00
※休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

2月1日(火曜日)から2月13日(日曜日)まで、豊平公園では「カラーリーフ展」が行われます。

売店には、早くもプリムラやサイネリアのカラフルな花が並んでいました。暖かい室内で植物を鑑賞しませんか?
ご自宅の環境に合う一鉢が見つかるかもしれません。

プリムラ

サイネリア