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はなふるで見つけた「乾燥に強い植物」

暑かった夏が終わり、すっかり干上がった土を潤す雨も降って秋に向けての庭仕事がしやすい気候になりましたね。
水やりをしながら、「これが今年だけのことではなく、来年以降も続くことになると、このままでは大変だ」と思った方も多いのではないでしょうか?
はなふるのグラベルガーデン
先日研修見学会を行った恵庭市の「はなふる」で、「グラベルガーデン」を作ったいきさつについて、上野ファームオーナーガーデナー上野 砂由紀さんは年々気候が変わるのを感じ、ガーデンの植栽や管理方法を変える必要性があるのを感じての試みとおっしゃいます。
「環境に合わせた植物を選ぶことで、どんな場所でも花を楽しみ、庭づくりができる可能性を発見するためのガーデンです」とご紹介されています。

グラベルガーデンの看板

70㎝もの深さに栗石、腐植質と砂利の層、ビリ砂利の層で土づくりを施したところに肥沃な土壌でなくても育ち、乾燥に強い植物を選んで植えてあります。「水やりの手間がかからず、雑草も生えにくく、管理が楽で忙しく働いている若い世代の方にいいんじゃないかしら」とは案内していただいた講師の内倉 真裕美さん。内倉さんのご家族のご自宅でもグラベルガーデンを楽しんでいらっしゃるのだそうです。
この砂利を用いた施工はすぐには真似できませんが、乾燥に強い植物は、みなさんの家の庭にも活動先の花壇でも強い味方になってくれそうですよ。

重点措置下で「はなふる」まで見に行くことができない状況が続いていますので、写真でご紹介させていただきます。
写真は、7月30日の見学会当日と、事務局が下見に行った時のものも含まれています。

グラベルガーデン

表面が砂利なので植物が生えていないところもすっきりときれいに見えます。
植物を見ると、大型のモウズイカの種類が目につきます。おなじみのラムズイヤー、ラベンダー、
紫の花はサルビア、オダマキ、黄色の花はカリフォルニアポピー、ノコギリソウ、コレオプシスも咲いていました。

グラベルガーデンの花

ネペタやアリウム、オダマキ、ユーフォルビア

グラベルガーデンの花

エキナセア、オミナエシ、バーベナ、グラスが揺れています。

グラベルガーデンの花

セダム、ベンケイソウ、シレネ。

地中海性気候の植物が多いのですが、アサギリソウやオダマキ、オミナエシなど日本でもなじみのある植物が混じっています。
こんもりとした植物からピョコっと丈の高い植物が出ていたり、かたまりでダイナミックに植えられていたりと見せ方はさすがです。
10月3日に行うさっぽろ花と緑のまちづくりフォーラム2021の第1部講演でご登壇いただく上野さん。「新しい時代の庭づくり」についてお話いただきますが、たくさんのヒントをいただけそうですよ。

たくさんの発見がある庭です。また季節が変わり、変化した様子を見に行きたいですね。

見学会の様子