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【団体紹介】あいの里花クラブ

 2010年3月、札幌市北区で「あいの里花クラブ」が発足しました。代表を務める別所常男さんの呼びかけがきかっけです。さっぽろタウンガーデナーでもある別所さんは大の花好きです。2年前にあいの里に引っ越してきましたが、以来、あいの里公園駅そばのバス通り沿いにある草ぼうぼうの緑地帯が気にかかっていました。自宅そばの延長300mを超える緑地帯です。


 別所さんは、今年1月に、一人でも取り組むつもりで、その緑地帯に花を植えたいと、北区土木センターに相談しました。そして、2月には近所の方々に声をかけて団体をつくる準備をしながら、北区役所に種と育苗資材の補助を申請しました。この間、町内会に相談したり、土木センターに種の支援を求めるなど、地域の理解と協力を得るよう努めてきました。



 3月には初会合を開き、集まった9名で、団体名を「あいの里花クラブ」に決めました。それぞれのメンバーの自宅で、北区から補助された育苗ポットに種を蒔き、苗を育てる作業も開始します。4月初旬には雪をかき分けながら土をおこしはじめ、その後、造園業者にも活動の趣旨を話し、土づくりに無償で協力してもらいました。業者の方は、軽トラック2台分の腐葉土を運び込んで、機械を使って撹拌をしてくれました。



 
 そして、5月16日(日)には、待ちに待った初の植込み作業を行ないました。小さな子ども連れの若い主婦の方や年配の男性、自宅の庭の植込みを後回しにして参加してくれた女性など、約10名が集まり、自分たちの手で育て上げたマリーゴールドとアマの苗、町内会から分けてもらった数種類の花苗を植込み、ナスタチウムなどの種も直蒔きしました。



 

 ゼロから始めて場所を確保し、仲間をつくり、地域の町内会や行政はもちろん企業の協力まで得た上で植栽までこぎつけた別所さんの行動力と情熱にはこちらまで励まされます。また、「自主的に活動するのは愉しい。種から成長した苗が花を咲かせてくれたらよろこびもひとしお」との言葉に、花の成長が待ち遠しくなります。
 
 活動メンバーはじょじょに増えて、現在14名です。近所の方々がほとんどですが、中には車に乗ってやってくる人もいます。毎朝早くから一人でも作業する人、自宅に花を植える場所がないので、活動の場ができたことを喜び、仕事のあと毎日のように駆けつける人もいます。そんな人たちの思いや力を活かしながら、好きな時に自由に活動に参加できるスタイルで「あいの里花くらぶ」を運営していきたいと別所さんは考えています。今後の活動の発展が楽しみです。


代表者:別所 常男(べつしょ つねお)