ひとつぶのタネのちから~講演とタネ交換
2月22日(木)、エコビレッジライフ体験塾が、「ひとつぶのタネのちから」と題した講演会と、タネの交換会を開催するということなので、参加してきました。

40名ほどの参加者でびっしり埋め尽くされた会場で隣り合ったのは、「シーディーサンデープロジェクト」のメンバーの方。ほかにも、タウンガーデナーの方々が数名出席されていました。
プログラムの1つ目は、恵庭の自然農業家「恵子(エコ)ガーデン」の坂本一雄さんの講演会です。50年ほどの間、自然農業に取り組んできた坂本さんは、なんと140種類もの植物を自家採種して育てているそうです。

いくつかの植物を紹介していただきました。
こちらは通称ウマキビ。

馬一頭で農作業をしていたころによく栽培されていたそうです。そのころは農家が所有する家畜の飼料はほとんど自前で賄われていたとのことです。ウマキビは実が柔らかい時には人間が食べることもあったそうですが、坂本さんが子どものときは、「馬の燃料だから」とあまり食べさせてもらえず、農作業の手伝いをしたあとなどに食べさせてもらったそうです。
坂本さんの家では野菜は一切買わず、冬場は様々な植物のスプラウトなどで賄っています。
トウキビのスプラウトを味見させてもらいましたが、濃厚な甘さにびっくりしました。
土・日光・水などスプラウトを育てる際のアドバイスもいただきました。

ゴボウのタネも持参されていました。

他にも20年も採種を続けているナスのことや、自家採種・選別を繰り返して、環境と育て方にあった元気なトマトが出来たことなどを教えてもらいました。
2つ目のプログラムは、タネ交換です。

主催者の方が準備した画板を首にかけ、板の上に持ち寄ったタネをのせ、タネのリストを板にぶら下げます。移動式の小さなお店やさんのような感じです。

農業に従事されている方や家庭でガーデニングを楽しむ人、故郷から送られてきたリンゴやサクランボのタネを大事に取っておいて持参した学生さんなど、さまざまな人がいてとても楽しかったです。