台風が過ぎ去ったというより、寒波による降雪で大変な一日だった方もいるのではないでしょうか。
豊平公園周辺でも雪が降り、一時は芝生の上に白い雪が積もっていました。
そんな中、札幌菊花同好会の皆さんが準備してくださり、
明日10月24日(火)から23回目の「菊花展」が始まります。

豊平公園で開催する「菊花展」は札幌菊花同好会の中の白石・月寒・平岸支部の14名が出品。
それぞれの仕立てごとに金賞・銀賞・銅賞を決め、その中から【金賞首席】を選びます。
今年は総数82点あり、【金賞首席】は下の写真の大菊に決まりました。

大菊三本仕立て「精興右近」白石支部の竹本さんの作品です。
審査には一般社団法人全日本菊花連盟審査員が厳正に審査。
今年の菊花展の中で、一番、です。
花も大きく、ひとつの花の直径は20cm以上あり、
三本仕立なので、ひとつの鉢から茎も3本、花も3つついているのですが、ボリューム満点。
それだけでは金賞にならないのですが、素人目にもおお!とつい言ってしまう迫力があります。
このほかにも、大菊一本仕立て、大菊でありながら背の低い福助仕立て、だるま仕立て、
切り花、懸崖仕立て、前垂れ仕立て、ドームなど・・・仕立ての種類にして12種類、
部門別では9つの部門にわかれて審査が行われました。

上の写真の右側にあるピンクの小菊が平面を作るように
楕円形にたくさん咲いているのが前垂れ仕立というのですが、
豊平公園の展示会では7年ぶりの出品です。
札幌市内でも作れる人が少ないといわれている前垂れ。
花もそろっていて、豪華です。

上の写真には福助仕立て、切り花、ドーム、盆栽・盆景が写っています。
こちらで目を引く細い花弁の大菊。
このような咲き方をする大菊を「管物(くだもの)」といいます。

よく見ると花弁が巻いているのです。
中央のこれから咲く部分の形といい、細い花弁が順番に下へ垂れ下がるように開く姿は
一般のお店では見ることはほとんどないでしょう。
小菊を使ったスプレー仕立やドーム仕立てもかわいらしいですよ。

色合いや花弁の形が大菊とも異なり、洋風というか、現代風な感じの菊です。
品種名もカタカナのものが多く使われます。
それぞれの菊に仕立ての名称と品種名が入っていますので見てみてくださいね。
江戸時代から続く伝統ある菊作りの世界。
日本を代表する花のひとつとして、後世へとつなぎたい古典園芸のひとつとして、
まずは仕立てた菊の美しさを見てみてくださいね。
また、それぞれの仕立てをするための育て方は大変なもの。
菊はたくさんの芽や花芽を作ろうとしますが、掻き取ったり植え替えたり、
肥料もやりすぎてもダメ、少なくてもダメ。
温度調整や日照調整も必要とします。
展示会の審査の日に最高の状態に咲かせるよう丹精こめて育てた会の皆さんの努力も
想像しながら見ていただけたらな、と思います。
豊平公園の「菊花展」は10月24日(火)~10月29日(日)となっております。
明日からはお天気が良くなるとのこと。
ぜひ、見に来てくださいね。
アクセス—-☆—————–★————★————★——————
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分。
・バス 「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間:8:45~17:15
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び12/29~1/3
電話:011-811-6568
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-






