豊平公園
TOYOHIRA PARK緑の情報発信地

「秋の風流盆栽展」と紅葉

2019.10.17

朝晩の気温がぐっと下がり、豊平公園の園内も各所で紅葉が見られるようになりました。

すでに葉がずいぶんと落ちたマユミやツリバナはたくさんの実が下がり、ぱっかりと実が割れて中の赤い種子がよく見えます。

カエデ類はセンター裏手のハウチワカエデが日に日に色づき、センターと地下鉄1番出口の間のサクラは真っ赤に色づいています。

秋真っ盛り、と言った風情ですね。

そんな秋が進むなか、緑のセンター2階講義室で18日金曜日より「秋の風流盆栽展」を開催します。

 

秋の風流盆栽展

秋に行われる盆栽の展示会の中でラストをかざる「秋の風流盆栽展」。

風流盆栽会の皆さんが栽培している盆栽の展示会です。

席飾りが15席。角席2席と今回はちょっとですが席数が多くなっています。

また、一席に2~3鉢の大小の盆栽を飾っているのですが、大きな盆栽に小さな盆栽を添えたスタイルが多いので、飾ってある鉢数は少なめ。

ですが、松柏類はビックリするような樹姿をしたものがありますし、実物もたわわという表現通りに実をたくさんつけた物が多く展示されています。

赤い実がたくさんついた大きな盆栽と薄茶色に色が変化したイネ科の植物

葉が落ちて実がたくさん下がっているのがわかるツリバナの盆栽

上の二つの写真は同じ赤い実でもまだ葉が残るガマズミと全く葉のなくなったツリバナ。

面白いことに葉が残っている方は葉の上に実があり、葉のない方は下に向かって下がっています。

きっとこれも自然の摂理の一つかもしれませんね。

にしても、ツリバナの方は鉢から長く伸びた枝先にたくさんの実をつけていて、倒れそうな、倒れなさそうな。絶妙なバランスになっています。

ロウヤガキの盆栽と紅葉している盆栽と赤い小さな実のついた極小盆栽

上の写真は実物ばかりの席。左にはたくさんの実がついたロウヤガキの盆栽。右側には葉が綺麗に紅葉し、写真では見ずらいですが、オレンジ色の小さな丸い実がついた盆栽。そのすぐ脇には・・・鉢の一辺が2cm位しかないのに赤い実がついた木の盆栽で構成されています。

極小の鉢から出る枝先に赤い実がついている

上の写真はその極小盆栽のアップです。ちゃんと植えられており、立派に実がついています。小さくついているラベルには「ヤマホロシ」。

大きな盆栽の鉢のみごとさと小さな盆栽のかわいくも強い生命力。秋の実なりの魅力も含めて植物の醍醐味あふれる展示となっております。

実物ばかりでなく、松柏類の盆栽で目を引くのは下の写真の席じゃないでしょうか?

右の松柏の盆栽は幹に枯れともいえる神が入りつつも一度上方向へ伸び、急に下向きに変り、その先に葉のある枝がついている左には岩シャジンの鉢

写真ではわかりづらいかもしれません。右の松柏の盆栽は幹が枯れて白くなった神が入りつつも一度上方向へ伸び、急に下向きに変り、その先に葉のある枝がついています。幹が一度上向きになり、その後下へ向ける盆栽は意外に見る機会があるのですが、この鉢は下がり方がすごい!葉のある枝先はほとんど根がある位置なんです。おまけに神の部分が多く、幹の茶色いままの生きた部分がすごくすくないのです。育てるだけでもテクニックいりそうです。左にはイワシャジンの紫色が美しい鉢が添えられています。

他にも鉢の下へ向かっていくような枝ぶりの盆栽など展示されています。ぜひご覧ください。

飾っている台なども注目してみてくださいね。

 

展示会期間中は風流盆栽会の会員が盆栽のお悩みの相談に乗ってくれる相談コーナーがあります。

剪定や針金掛けの仕方、これからの冬へ向けての準備などぜひ、ご相談下さい。

会場の美しい盆栽の仕立てのお話や実のならせ方などの秘訣もきいてみてはいかがでしょう?

「秋の風流盆栽展」は10月18日金曜日から10月20日日曜日まで(最終日の20日は15時まで)、2階講義室で開催です。

 

園内の紅葉

冒頭でも少しお話ししましたが、一気に紅葉が進んでいるようです。

赤く色づいたハウチワカエデの枝先

上の写真はセンター裏手のハウチワカエデの枝先。園内のカエデ類の中ではいつも一番に紅葉します。中間のオレンジ色や変りはじめの黄色、まだ紅葉していない部分の緑色とグラデーションが綺麗です。

まだ緑色が濃い西洋シャクナゲと梅の木の向こうに真っ赤になった桜が見える

上の写真はセンターと地下鉄一番出口の間にあるサクラ付近。まだ緑色が濃い西洋シャクナゲとウメの木の向こうに真っ赤になったサクラが見えています。いつもここのサクラも早いのですが、今年は一気に紅葉し、散り始めています。木のてっぺん付近にはもう葉がありません。

一方、下の写真はセンター裏のサクラの広場からシラカバ林に向かって撮影した写真です。

赤くなり始めた桜の向こうに黄色くなったカツラと黄緑色になってきたシラカバが見える

サクラは上の方から赤くなり、下の方はまだ葉が緑色。その向こうには黄色くなったカツラと黄緑色になってきたシラカバが見えています。カツラはだいぶん葉が落ちてしまいました。

写真がないので申し訳ないのですが、他の紅葉状況もご紹介します。

花木園のモクゲンジも日当たりの良いところからオレンジ色になってきました。

旧センター裏にあったイチョウも葉が黄緑色に。ちょっと早いでしょうか?

園内のナナカマドは枝先の真っ赤な実が美しく、葉も紅葉が始まっています。今年は日当たりの良い場所は実がたくさんつき、陽の当たらない部分はほとんどついてない、というくらいはっきりしています。街路樹のナナカマドは実がたくさんついているのになぁ、と思っちゃうほど。

その他、ツリバナ・マユミはほとんど葉が落ちていますし、ヤチダモも黄葉が進み、落ち葉がたくさん落ちています。

日、一日と変化していくこの季節。ぜひ足を運んで、美しい紅葉を見てくださいね。

 

アクセス

豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分
・バス 「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。

お問い合わせ先

豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間:8:45~17:15
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び12/29~1/3
電話:011-811-6568

 

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農林水産省林業試験場の跡地を利用して生まれた公園です。 約7.4haの園内には花と緑に満ちた暮らしを提案する緑化植物園「緑のセンター」の美しい花壇や庭園が広がり、試験場の名残が色濃く残る樹林区域は様々な野鳥が見られ、バードウォッチングも楽しめます。緑のセンターでは一年中季節の花が楽しめ、月1~2回のペースで開かれる展示会は、洋ランや盆栽、クラフトなど様々なテーマを取り上げています。また、緑の相談コーナーも常設しているほか、各種園芸教室やクラフトなどの講習会も開催しています。

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