連日蒸し暑く、寝苦しい夜が続きますね。暑さに弱い北国の人間だけではなく、植物も成長が鈍ります。元気がいいのはコバエだけ。
寝苦しい夜にブンブンされたら余計寝不足です。
豊平公園緑のセンターでは、そんなコバエを捕まえて栄養にするという、特殊な進化を遂げた「食虫植物」の小展示を行います。
虫を捕まえる方法は3通りあります。
落とし穴式
ウツボカズラ(ネペンテス)
蓋の裏側にある蜜腺から蜜を分泌して虫をおびき寄せます。
袋の中には消化液が溜まっていて、落ちた虫を消化吸収します。
サラセニア
筒の壁には下に向かって毛がびっしり一方向に生え、一度落ちると毛が逆立って壁をよじ登るのを妨げます。落ちた虫は消化酵素やバクテリアによって消化吸収されます。
粘着式
モウセンゴケ
葉に生える腺毛の先から粘液を分泌して、虫をからめとります。
ムシトリスミレ
葉の表面全体に粘着液を分泌して、虫を捕えます。
わな式
ハエトリソウ
葉に感覚毛というセンサーがあり、これに2回触れると約0.5秒の速さで葉が閉じます。捕まえた虫は約1週間かけてゆっくり消化吸収します。
吸い込み式
ウサギゴケ
地中に伸ばした茎にある捕虫袋に触れると蓋が開き、獲物を吸い込みます。スポイトをイメージするとわかりやすいでしょうか。
花がウサギみたいにかわいいことから付いた名前です。隣でうさぎのフィギュアがこちらをチラリ。ジェラシーを感じます。
これらの食虫植物は自生地を模して、ジオラマ風に展示してあります。
虫を栄養にする植物とはいえ、消化吸収する量には限界があります。なので、「虫を与える」、「手を触れる」などはせず、間近でじっくり観察して欲しいなと思います。
なかなかこれだけの数を近くで観察出来る機会はありません。是非、夏休みのお出かけスポットの1つに加えてみてはいかがでしょうか?
食虫植物小展示~奇妙な植物たち~は
豊平公園緑のセンター1階アトリウムで
令和元年7月30日(火曜日)から8月4日(日曜日)まで
8時45分から17時15分まで開催します。
アクセス
豊平公園は地下鉄駅の目の前で非常に便利です。ぜひ公共交通機関をご利用ください。
・地下鉄東豊線「豊平公園駅」1番出口を出てすぐ左 徒歩1分
・バス 「豊平3条12丁目」下車 徒歩約7分
※36号線沿いにあるバス停からは直接公園が見えませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
豊平公園緑のセンター
札幌市豊平区豊平5条13丁目
開館時間:8:45~17:15
休館日:月曜日(月曜祝日の場合は翌平日)及び12/29~1/3
電話:011-811-6568














