秋まつりでの「創成川公園まるわかりツアー」が、
雨のため1回だけの開催となってしまいました。
参加できなかった方のために「創成川公園・秋のみどりの話」をひとつ・・・。
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・・・・・創成川公園 秋のみどり・・・・・
〈ハギ〉
ハギは古くから日本人になじみの深い植物です。
万葉集にも多く登場し、秋を代表する花のひとつであり、
秋の七草の筆頭にあげられます。
ちなみにハギは木本(木になる)植物で、
「七草」に含まれるのは違和感がありますが、
元来秋のナナクサは「七種」と書き、
春の七草に対し、秋の七草と表現されるようになったとのことです。
創成川公園を歩く園路は創成川通と並行し、車道からはほど近いところとなっています。
札幌市内でも交通量が多い通りで、園内を歩く際は通行車両の発する騒音、排気ガス
の影響を受けやすいですが、通りとのボーダーにハギを列植することで、
スクリーンを作ることも植栽の狙いのひとつです。
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〈ヤナギ〉
創成川通の再整備前、通り沿いにはヤナギの並木があり、
創成川に近寄りがたくしていた面もありますが、
その立ち並ぶ様は創成川通の景色として札幌市民には
馴染みのあるものとなっていました。
再整備にあたってヤナギは除かれることとなりましたが、
これから採取した穂木を用い、挿し木により更新して、
作られた苗木(クローン)が2本、植えられています。
創成川通の一時代の名残を語り継ぐものとなっています。
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今後、年月を経るうちに植栽は生長していきます。
それに応じた手入れをしていくことによって、
本来の狙い通りの植栽効果を発揮していくこととなります。
札幌の時代とともに移ろっていく創成川公園の植物たちを
日々観察しお楽しみいただけることを願っています。




