| <第1回さけ科学館活動検討委員会報告 > |
日時:2009年1月20日 18時〜19時30分 伺った意見の項目一覧 テーマ1.さけ科学館の活動の方向性について 2.サケ以外の地球環境保全への館の関わり方 3.集客と教育普及のバランスの取り方 テーマ2.豊平川のサケの取り扱い方 |
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※参考資料 |
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豊平川のサケの標識放流調査結果 (2006〜2008年度) 標識放流調査の背景や目的についてはこちらをご覧ください |
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主な意見の要約 (カッコ内は補足) |
| テーマ1. さけ科学館の活動の方向性について |
現状としてさけ科学館は教育普及が主眼ではあるが、海外からの観光客もあり、施設として入館者を見られる部分もある。教育普及活動の方向性として、どういうものがあるか、意見を伺った。 (以下、掲載意見3つ) |
・サケそのものは観光資源ではあるが、サケは派手な魚ではないので、サケを真っ向から観光資源ですというには馴染まない。一方で教育的な意味合いがあるから、教育施設として位置づけて市民に教育効果の還元をし、その余波で観光もしていくというのがいいのではないかと思い続けてきた。 ・さけ科学館と小学校教育の繋がりについて、東白石小では、グラウンドのとなりにふ化飼育施設があったから、今日に至るという経緯がある。そういうものがない所は難しいところもあると思う。市内小学校のホームページをみていても、さけ科学館とのつながりをうたったところも何校かあるが、そこまでのつながりが出ていないのが現状なのではないかと思う。 ・地域の中で活動していくさけ科学館について、地域によっては単純に遠いというのがマイナス要素ではある。身近でない地域でも、例えば星置川などの情報をもらったり、市内全河川の情報を発信してくれているのは助かるし、もっと濃いつながりを持っていきたいと思っている。
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2.サケ以外の地球環境保全への館の関わり方 「さけ科学館」という名前ではあるが、河川や水辺の環境、大きく言えば地球環境との関係といった部分で活動している。例えば、サケ以外の飼育や調査もしているが認知度は低く、「サケを飼っているところだろう?」と思われているところもある。今後サケを前面に出すべきか、職員内でも議論がある。その点について伺った。 (以下、掲載意見4つ) |
・札幌市内の川にいる水辺の生き物の種類、それらのいる環境を伝えている施設は、他にはない。札幌市内の情報も発信して、教育普及活動もしているところをもっとアピールしていってもいいと思う。ホームページなどでも発信しているような教育普及活動をもっと評価されやすいように、数値化する方法などあったらもっと良いと思う。 ・サケの保護事業はふ化放流事業に頼っているが、本来的には天然産卵も含んだ事業が展開されるべきだし、関係機関のテーマである。しかし、現在のようにかならずしもサケと自然環境が結びついていない環境では、現実に伴わない。川には森林があっていろんな生き物がいて、物質の循環があって、そういうのがサケのふるさとであるし、人間の子どもたちにとっても、そういったところから生まれてくることが、豊かなふるさと。その関連はどうしても、この科学館で知らせるようにしていただきたい。 ・地球環境保全というよりは、もっと地域というかローカルな、札幌らしいところにフォーカスされていた方がいい。テーマを広げることによって、違うところが見えづらくなりすぎるのであれば、そっちの方に改善の余地はある。サケというのは、札幌らしい要素はある。 ・河川の行政から考えると、治水の時代、その後豊平川は汚れて利水の時代、そして現在は環境の時代へと移り変わっている。少しでも河川環境について子どもたちに伝えて、子どもたちが自ら自然観を掴むきっかけとなるような、そういう科学館であって欲しいと思う。自然産卵をひとつ大きな柱としてサケを考えていくというのは面白いので、もっと大きく取り上げて欲しい。豊平川というのは、ものすごく人の手の入った河川、そういうところで自然産卵を扱うのはすごく面白いと思う。 |
3.集客と教育普及のバランスの取り方 最近はイベントにお客さんが集まり過ぎて、十分に意味が伝わらないことがあったり、参加したお客さんがただその場を楽しんで帰っていくということがあったりと、イベントの位置付けが難しくなっている。単純に娯楽で終わらせないためのアイディアを伺った。 (以下、掲載意見3つ) |
・サケはすばらしい教材だ。サケに興味をもってもらうということは、市民にとって必要なことだと思う。多少それに行き過ぎがあったとしても、許されるべきじゃないかと私は思う。それを入り口にして、環境教育や食育につなげる、それをないがしろにすべきじゃないと思う。最近サケ学習で気になっているのは、サケをペット化してはいないかということ。サケを実験的に飼育するのは結構だが、それがサケの飼育技術だとするのは違うと思う。むしろ、サケを通して野生の動物の扱い方を知ってもらい、自然に対する厳しさを知ってもらうということが、サケを通した教育である。それは難しい手法だが、そういったことを守りながらもサケを飼育したり触ってみたりして興味を倍増していくべきだと思う。 ・サケフェスタについては、サケの専門家がいて情報がある「さけ科学館」という場所で、そこにサケに関して何かをやりたい団体なり学校なりに集ってもらい、その集まりをコーディネイトしたりサポートしながらするとよい。底が広がるし、サポートして引っ張り上げるという形になったらいいんじゃないかと思う。触るだとか、食べるだとかいろんなところが関わってやれば、あれもこれも自前でやらねばというのではないフェスティバルになるんじゃないかと思う。 ・環境のことを身近でお金をかけずに参加したいという人は多い。それでも、今は川が危険な感じがして身近にふれられないというのがあり、子どもたちが川から遠ざかっているので、サケを通じて身近になるのはいい。違う動物でもいいが、サケにはストーリーがあるし、フェスタで何かを持って帰ってもらうにしても、目的意識があればわかりやすくはなるのではないかと思う。親子でそういうのを求めている方は沢山いる。
・ここのお客さんの密度については、丁度いい散布度だと思う。これが仮に3倍となると過密。来館者目標は10万前後と思われるから、現状の8万はそれに入る。時間との絡みで、滞在時間が10分の人が50万人くるのと、50分の人が10万人くるのでは、後者がよいと思う。じっくり見てくれるから、理解度も深まる。現状では、土日の混み具合は限度。
・ここはある意味では、エコミュージアム。サーモンウォッチングやサケフェスタは、困るくらい人が来ている訳だから、いいと思う。だけど、そもそもここをどうやって不特定多数層に知ってもらうか、という知恵をひねり出す必要があると思う。その中で、こういう色んな活動を打ち出していけばよい。
・食べ物屋でもよくあるのは、行ってみたら多すぎて入れなかったとか。そういう店は、じゃあまた来るかということになるもの。そういう持たせ方もある。生き物に触るというのは、特殊な体験。多すぎて断る人に対して、その次に繋げるような持たせ方を、スムーズにもっていけるのがよい。来てくれているのは潜在的なお客さんだから。イベントを有料にして人数の制限をし、コントロールするというやり方もある。仮に300円とると、参加者は半分とかそれ以下とかになる。そのお金については、サケのために使われることを説明する。それについては可能性がある。今の段階で幅広く議論しておくのはいいと思う。頭から出来ないということではない。
・真駒内公園に来てもどこにさけ科学館があるのかわかりずらいこともある。例えば真駒内駅に案内がない。真駒内公園の知名度も低い。しかし真駒内公園は、川が流れ、人工的なところと自然のところがうまくバランスがとれているし、その中にさけ科学館という施設があるという良さがある。そういう点でアピールしようがある。
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| テーマ2. 豊平川のサケの取り扱い方 |
カムバックサーモン以来豊平川での放流は毎年続けられ、現在はさけ科学館が毎年約20万尾を放流している。ただ豊平川には捕獲施設がないため、近年の放流の親魚は100%千歳川産になっているという問題がある。サケは野生の生き物なんだということを考えていくと、豊平川についても可能なら自然産卵を優先できるといいのかと思う。これについては、さけますセンターと共同に標識放流調査を行っていて、今年度までについては3割が放流魚で、残り7割は標識が付いていない自然産卵由来であるというデータが出てきている。今後、豊平川のサケをどのように取り扱うのがよいか、意見を伺った。 (以下、掲載意見3つ) |
・(調査に携わっている観点から、現状について)思ったよりは、豊平川生まれが多いという印象。毎年豊平川に帰って自然産卵しているサケが2000尾いて、そのうち7割が自然産卵由来。仮に放流をまったく行わなくなったとして、自然産卵だけになったとすると、自然産卵は回帰率が低いことと自然の環境変動を考え合わせて、帰ってくるのは半分くらいになってしまう可能性がある。仮に1000尾だとしても、それが数年のうちに絶滅するというようなレベルではないので、放流をやめにしても豊平川からサケがいなくなってしまうことはないと思っている。いずれにしても、調査で集めたデータをきちんと分析して、市民の皆さんにストーリーを提示するのが我々の役目であると、思っている。仮にそれが、放流をやめたらサケがいなくなるとか、なくならないためには何尾がいいとか、という話もでてくる可能性もある。そういった場合には、何尾がいいとか、科学的にデータを出していきたいと思っている。 ・豊平川のサケについては、市民の夢が実現したので、たとえわずかでも、上らなくなるという可能性があるのは避けるべき。私が思う一つの懸念として、2世(放流魚が回帰し、その自然産卵から生まれた子供)というのは帰ってこられない可能性があると思っている。それは研究にはなってないだろうから物語だが、仮にそうであるなら、放流をやめたら帰ってこなくなるかもしれない。そういう危険な道は避けるために、いずれかの時に天然産卵のサケに標識して放してみて、帰ってくるかどうか確認してほしいと思っている。それで、2代目3代目が帰ってくることが確認されたら、もう千歳川から持ってきての放流は止めていいと思う。 ・豊平川のサケが自然再生産するようになった、だから放流をやめるというのは、確かに一つの考え方だと思うが、国としてのサケのふ化放流事業は必ずある訳だから、サケを採卵して放流しているという北海道のサケの事情も踏まえて、経済も含めた関係の過程も知ることが出来ると思う。採卵もなくなる、放流もなくなるというのでは、教育施設の役割もなくなる。国全体の流れとして、自然再生産に任すという風にならないならば、水産業の学習の場も踏まえ自然再生産の学習の場も踏まえ、うまくバランスのとれた教育普及活動ができるといいと思う。 |
現在職員で考えているのは、秋の採卵実習や春の放流は残したいという方向。サケ稚魚20万尾放流という数には科学的根拠はなく、減らせる可能性がある。今行っている調査でその方向性が見えてくる。それをどういう風に市民に知らせていくかということについて、意見を伺った。 (以下、掲載意見3つ) |
・ある程度の人が集まる場所でイベントや講演会を行い、これまでの経過を説明し、最後にある程度の選択肢を示して、皆さんの意見を集約すると良いと思う。それでは結論は出なくてもいい。短い時間で判断しかねることだと思う。ただ、場を設けるということが大事で、仮にまったく放流を止めてしまっても構わないという意見が大半だったとしても、現実的にはいきなりゼロにするというのは非常にリスクがある、少しずつ減らしていって様子をみて、というのが現実的な落としどころ。ただその流れに入るには、ある程度放流数を減らしてもいいという意見がないと、そこにはどうしても踏み込めない。意見としては色々あると思う。だから、形としては結論を求めるけれども、一つにまとめるというのではなくて、皆さんに考えてもらう場を用意する。それは、大きな会場でもいいし、体育館に生徒さんを集めてでもいい。出来るだけそういう場所を設けて話をするということが大事。 ・最初のカムバックサーモン運動の時は、市民運動の方は大多数が賛成だったが、役所は大多数が反対。決してその主旨に反対していた訳ではないが、当時のサケの卵は国の管理扱いだったので、役所の使命といえば、漁業という産業を振興することであったために、市民運動に出すのは違法なのではないかという恐れがあった。教育でさえ卵を出すというルートが明文化されていなかった。今だと反対する人はいないんじゃないか。 ・(司会から)今後豊平川のサケをどうするかということについては、カムバックサーモン当時よりは意見が分かれるところだと思う。逆に、もっと沢山サケを放流してもっと沢山帰ってくるサケを観光資源にという意見もある。本日皆さんのご意見を伺いながら、市民の意見を聞く機会というのを大事にしていきたいと思った。次回については、活動の方向性とPRについてご意見を伺うことを予定している。
・ある程度結果の見えるのを待って市民を巻き込んだのでは仕方ない。見える前から市民巻き込んで、ある程度の仮定で議論するのは面白い。北海道新聞の記事などで、市民と議論した結果を焚きつけてのせてもらうということも、考えてよい。
・議論の場となるフォーラムなどは、第3者にやってもらう方がいい。当事者が表に出ると、議論の中で意見を求められる。むしろ当事者は裏方に徹し、色んな議論が出る中で、主催者が振りながら応答として当事者の思いを出していく。当事者が主催者として前に出て意見を通すのとワンクッションおいてやるのと、全然意味が違ってくる。また、せっかくイベントをやって人が集まるのだから、イベント内に調査からみのセクションを設けて、議論するのもいい
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