毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2017年11月12日(日)、この1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎冬期間見られる鳥情報
・ツグミ
11月11日(土)に数が一気に増え、今日も30羽以上の群れが園内で見られました。
いつも木の高いところや上空を飛んでいますが、時々ナナカマドの実などを食べに低いところに降りてきます。
ツグミは真冬に数が減りますが、いつまで数多く見られるか注視してゆきます。
・キレンジャク、ヒレンジャク
キレンジャクは8羽の群れが園内で比較的よく見られます。
先週まではヒレンジャクも見られましたが、今週はヒレンジャクは確認できていません。
旭山の場合、例年ヒレンジャクが10月下旬から1月まで滞在しますが、今年はキレンジャクに取って代わられているようです。
この先まだ注視して
・アトリ
今週は数羽の目撃情報が何度かあり、まだ旭山周辺に残っているようです。
アトリは毎年少数が越冬し5月上旬まで見られます。
・ベニヒワ
昨日は数羽の群れがいましたが今日はまだ確認していません。
・マヒワ
園内で時より上の方から「ジュイーン」という声が聞こえてきますが、今日第一駐車場付近で数羽の群れを目視、数はまだあまり多くないようです。
・ウソ
引き続き園内で声が聞かれますがなかなか近くで見ることができません。
ゆえに亜種アカウソがいるかどうかもまだ確認できていません。
・シメ
数羽が比較的よく見られます。
・キクイタダキ
今週も時々園内で確認できましたが、つり橋左岸から風の丘にかけての辺りにある針葉樹で観察例が多くなっています。
・キバシリ
声が比較的よく聞かれるようになってきました。
・カケス(亜種ミヤマカケス)
昨日、森の家の前で地面に降りてさかんにどんぐりを探して食べる様子が観察されました。
写真はその時の1枚です。
・ミソサザイ
今週も目撃情報がありました。
「ジッ ジジジジッ」と笹薮をはじめとした地面近くの低い場所で鳴いています。
◎秋の旅鳥情報
・マミチャジナイ
本日11月12日、2、3羽を観察、まだ残っていることが確認されました。
※シロハラの情報は今年はまだ入っていません。
・ミヤマホオジロ
今週は情報がありませんでした。
◎夏鳥情報
・ルリビタキ
今週は確認情報がありませんでした。
・イカル
11月7日(火)、森の家上空を1羽が「キョッキョッ」と鳴きながら飛んでいました。
イカルはかつて越冬したことがあります。
・モズ
本日11月12日、園内で「キチッ」というモズの高鳴きが聞こえてきました。
先月中旬から何度か聞いていますが、旭山でモズの高鳴きが聞かれるのは比較的珍しいことです。
モズは数年前12月に姿を見たことがあり、この先どうなるかまだ動向が読めません。
・ベニマシコ、ホオジロ、アオジ、メジロ、クロツグミ、アカハラ、ウグイス、キセキレイ、キジバト
今週は確認されておらず、南に移動した可能性が高いです。
※イカルとモズ以外の夏鳥はもういなくなったとみていいかもしれません。
◎留鳥情報
・エナガ(亜種シマエナガ)
11月11日13時過ぎに10羽以上の群れが森の家近くで見られました。
昨日は午前中にも第一駐車場下で数羽が確認されましたが、見られる機会は増えてきています。
旭山のシマエナガは基本的に谷を中心として移動し餌を探すことが多いようで、大小問わず園内の谷を中心に見て行くと遭遇する確率が高まると思われます。
森の家はすぐ西側に谷があるため周りでのシマエナガの出現が多くなっています。
写真は昨日森の家の前で撮影したものです。
・カワラヒワ
11月10日(金)に園内で確認されていますが、昨日今日と未確認です。
越冬することもありますがまだ分かりません。
・クマゲラ
今週は藻岩山方向から鳴き声が聞こえてきただけで、この時期まだ旭山記念公園には寄りついていないようです。
・ヤマゲラ
学びの森方面と藻岩山方面から鳴き声が聞こえてくることがよくありますが、園内での目撃情報は減り気味です。。
・アカゲラ
記念植樹の森から森の家の辺りでよく見られれます。
・シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
よく見られます。
・ハクセキレイ
噴水広場付近から住宅街にかけての辺りで時折声を聞きます。
・ノスリ
11月10日(金)に園内での観察情報がありました。
つり橋付近でエゾリスを狙っていたと思われる行動をとっていたとのことです。
ノスリは旭山では今のところ冬の観察記録がないですが、この先注視が必要です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。